九谷焼 福島武山 赤絵画題
九谷の赤絵細描では、数多くの画題、そして模様が使われています。その中から福島武山作品でよく使われているものをいくつかピックアップしてみました。
画題となるものは他の九谷絵付けによく見られる花鳥山水のほか、七福神や瑞鳥のようなめでたいものが多く描かれています。赤絵は元来中国唐代の南画が元になっています。そのため中国的な画題が多いのも特色です。
1.龍
中国文化の代表的なシンボルでもある龍の模様は赤絵のテーマとして特に好まれています。
2.鳳凰
龍とならんでよく用いられるテーマです。長い尾と羽を丁寧にひとつひとつ描いていきます。
3.唐子
中国唐の時代の子供が遊ぶ姿をあらわした唐子。その服装、頭髪、遊びにも唐代の雰囲気が感じられます。
4.竹林の七賢人、仙人、七福神
中国の鯉にのる琴高仙人や太公望、竹林の七賢人、七福神などの伝説的人物も多く用いられます。
5.日本のまつり
日本の文化を取り入れた画題には、まつりや武者が描かれています。
6.幾何文様
オアシスから水の湧き出るイメージの赤網手やそれを立体的に表現したものです。
周りの空いたスペースを埋めるのに使われる模様